【このような症状に】
てんぐ五苓散(顆粒)は,5種の生薬末を配合した顆粒剤で,頭痛,めまい,むくみ,はきけ,暑気あたりなどに効果のある漢方薬です。漢方では,これらの症状を“水毒”といって,体内の水分代謝の乱れによっておこると考えます。五苓散は体内の余分な水分を排出し,水分バランスを正常に整えることで水毒症状を改善します。
【効能効果】
体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:
水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔い
【効能に関する注意】
しぶり腹とは,残便感があり,くり返し腹痛を伴う便意を催すもののことである。
【有効成分】
1日量3包(4.8g)中
タクシャ末 ・・・・1.40625g
ビャクジュツ末・・・・0.84375g
チョレイ末 ・・・・0.84375g
ブクリョウ末 ・・・・0.84375g
ケイヒ末 ・・・・0.56250g
添加物としてコメデンプンを含有する。
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【用法・用量】
次の1回量を1日3回、白湯又は常水にて通常食間に服用して下さい。
※食間とは、食後2~3時間を指します。
15歳以上 ・・・1回1包
7歳~14歳 ・・・1回2/3包
4歳~6歳 ・・・1回1/2包
2歳~3歳 ・・・1回1/3包
2歳未満 ・・・服用しないこと
用法に関する注意
小児に服用させる場合には,保護者の指導監督のもとに服用させて下さい。
【相談すること】
1.次の人は服用前に医師,薬剤師又は登録販売者に相談して下さい。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)今までに薬などにより発疹・発赤,かゆみ等を起こしたことがある人。
2.服用後,次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので,直ちに服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師又は登録販売者に相談して下さい。
[関係部位:症状]
皮膚:発疹・発赤,かゆみ
3.1ヶ月位(急性胃腸炎,二日酔に服用する場合には5~6回,水様性下痢,暑気あたりに服用する場合には5~6日間)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師又は登録販売者に相談して下さい。
【保管及び取扱い上の注意】
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管して下さい。
(2)小児の手の届かない所に保管して下さい。
(3)1包を分割した残りを使用する場合には,袋の口を折り返して保管し,2日以内に服用して下さい。
【その他】
●のどが渇いて,尿量が少ない・・・この薬は,のどが渇き,尿量が少ない方を目標として用います。のどが渇き,水を飲みたがるそのわりには尿の回数が少ない,又は尿の回数は少なくないが1回の排尿の量が少ない,どうもすっきり出ない感じがする,という方の諸種の疾患に用います。
●頭痛・・・頭が痛い,頭が重い,頭にお碗をかぶっているような感じのする方で,のどが渇き,尿量が少ない場合に。二日酔い,乗物酔いなどにみられる頭痛,はきけ,嘔吐,のどの渇きなどの不快な症状にも用います。
●むくみ・・・顔や体のむくみ(浮腫)に。
●水様性下痢・・・水のような下痢をする方。また小児,幼児の嘔吐を伴う,水のような下痢にも用います。
●急性胃腸炎・・・吐いたり,水のような下痢をし,のどが渇き,熱感があり,尿量の少ない方。
●暑気あたり・・・夏期によくみられる症状で,熱感がある,口が渇く,頭痛,吐き下しする場合に。
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